そうてゃんの発狂五月雨チンジャオランド🌎

ブログでは一人称が僕になります。

禁断の多数決の好きな曲

お前が恋を知った時、俺は愛を知る。

つまりひとつ上の先輩

ちょんってすなよ

 

ジェイコブ「……ここ、毎回ちょっと泣きそうになっちゃうんだよな。なあ、先生もそう思うだろ?」

 

先生「ジェイコブ。ちゃんぴおんずをやっている場合ではありませんわ。今日は禁断の多数決の好きな曲を紹介する回ですのよ」

 

ジェイコブ「わかってるっつの。さっさと始めようぜ。俺はアシュリーの奴を迎えに行かなきゃならんのだからな」

 

⚠️今回は僕が独断で選んだ禁断の多数決の好きな曲について、ただただ語る回です。下記はすべて個人の感想であるうえ、僕は音楽に関しては完全に素人のため言葉とかはかなり適当であることをご了承ください🌾

 

😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈

 

「フラッシング・ライト(ノイバウテン・タイム)」

禁断の多数決 - フラッシング・ライト (ノイバウテンタイム) - YouTube

もう最高の一言に尽きますわ。正直言わしてもらうと、宗教法人マラヤ「娑婆KA/RU/MA」の次くらいに、葬式で流したいくらい好きな曲。サビの突き抜け方、特に「ペンライト サイリウム」からの煌めきがえげつない。たぶんライブで聴いたら泣くと思う。サビとかCメロの後ろで鳴るギターも涙腺をくすぐる。MVも良い。セイちゃんも美人。僕も「ノイバウテンターイム!!」ってしたい〜〜〜!!

 

 

「トゥナイト、トゥナイト」

禁断の多数決 | トゥナイト、トゥナイト (Official Music Video) - YouTube

好きな人が夜に僕のことを考えながら聴いてたら嬉しい曲ランキング、栄えある第1位。

 

 

「渚をスローモーションで走るも夢の中」

序盤から中盤にかけてはアジアンテイストなメロディーに乗っかる挑発的なボーカルがどことなく宗教的に繰り返されるけど、2分半を超えたあたりで前触れなく「はっ……!」とさせられて、その後トランス状態のまま曲の最後まで運ばれていく。いい意味で期待を裏切られる。禁断ワールドの真骨頂。

 

 

「フライデイ・ナッツ」

圧倒的エンディング。聴けばわかるし、聴かずともわかる。たぶんドラマか映画のエンディング。アニメではない。なんとなくだけど、登場人物たちが画面の側に背を向けて歩いていってて、だんだんカメラが上がっていくか遠ざかっていくかするエンディングの映像(伝わる?)が浮かぶ。2:24からのギターソロを弾きたくてエレキギター(中古、1万2千円)を購入しました。

 

 

「Crazy」

禁断の多数決 | Crazy (Official Music Video) - YouTube

このタイトルでこの曲なのが、良い。「舞う宇宙中和 怪盗さん」とか、僕が大好きな「日本語を言葉としてじゃなくて音そのものとして扱ってる歌詞」のやつ!!!禁断の曲にはよくこれがあって、耳が心地いい。。。特に好きなのが終盤の「甘いマスクメロンいただきます」という箇所。まずもってこんな文言を歌詞にねじ込む発想と度胸がえげつないし、曲全体の雰囲気にもばっちり嵌っており、すごい。YouTubeにある、エビータさんによるピアノのソロバージョンも良い。

 

 

「勝手にマハラジャ

禁断の多数決 | 勝手にマハラジャ (Official Music Video) - YouTube

この曲をはじめて聴いた時、僕は脳味噌を直接ぶん殴られるような衝撃とともに、全チャクラを解放せざるをえなかったのを今でも昨日のことのように覚えている。純粋に曲がかっこよすぎるし、「ツンデレの右脳を借りパク モアモアベター」なんて歌詞、何度転生しても思いつくわけがない。普通に嫉妬して、しばらく聴けなかった時期さえありました。

 

 

「くるくるスピン大会」

イントロから大好き。タイトルも良い。僕はぜんぶ無理になった時はこの曲を流しながら頭を空っぽにしてスピンしまくっています。2分台のギターソロの途中からハーモニー?になるところが好きだよ。あと、ラスサビ終わりのHa〜Ah〜のところも愛してる。そんで曲の最後、だんだん音ちっちゃくなって消えていくの良い。これやりたい。

 

 

「真夏のボーイフレンド」

禁断の多数決 | 真夏のボーイフレンド (Official Music Video) - YouTube

僕は恋を知らないけれど、この曲を聴いていると不思議と、存在しないはずの終わった恋や叶わなかった恋の記憶が蘇る。この曲に限らず、禁断の曲はみぞおちのあたりがきゅううううぅぅぅとなることが多い。

 

 

「ココアムステルダム

「Oh yes ピースサイン 今日はベストなグレイトトゥデイ」という歌詞、すごすぎる。最近辛いことばかりで気が滅入っていたけれど、毎朝この曲を口ずさんで、乗り越えた。

 

 

「ちゅうとはんぱはやめて feat.泉まくら(Tomggg remix)」

Remixバージョンが僕はとても好き。サビの歌詞がとてつもないのは言うまでもなく、泉さんの「それをまぁ堂々と友や恋やと呼ぶ図々しさたるや」という歌詞の凄まじさと言ったら!!聴いただけじゃなんて歌ってるかわかんないくらいの言葉の嵌め方で、歌詞を見るまでと歌詞を見てからじゃ生まれる感情がぜんぜん違うのです。後半、「センチメンタル罠愛」からゆっくりと運ばれていって、「ダーリンの背中で」で一気に駆け下りていく感じ、僕ははじめて音楽を聴いて(ジェットコースターみてえ。。。)と思っちまったね。

 

 

ビューティフル・ドリーマー

禁断の多数決 - ビューティフル・ドリーマー - YouTube

大好き。なんだか懐かしいような不思議な気持ちになる。サビ終わりの「ふ」と「ん」の間の声で言ってるところ、めちゃくちゃ良い。僕もよくやる。サビ終わりの「ふ」と「ん」の間の声で言ってるところの途中で「っはぁー」って息吸うとこ、好き。

 

 

「Song Knight」

うっかり早く目が覚めちゃった朝に聴くと、ものすごく最高な一日を始められる。「Let's let's let's go girls」「Let's let's let's go boys」のところ、非常に可愛い。富山に行きたくなる。

 

 

「WAR OF THE WORLDS(宇宙戦争)」

禁断の多数決 - WAR OF THE WORLDS (宇宙戦争) - YouTube

なんかわかんないけど夜の空港で聴きたい。夜の空港でこの曲を聴いている僕でありたい。「謎めいて素敵 和音中和」からの音への言葉の嵌め方が好き。導いてくれゴダール

 

 

「Blue」

禁断の多数決 - Blue - YouTube

禁断の曲には、どことなく別れや終わりを感じさせるものが多いように、勝手に感じている。この曲もそうで、綺麗でありながらどこか切ない。

 

 

「バニラ・フォグ」

禁断の多数決 - バニラ・フォグ - YouTube

「嫌いになってもいいよ ひどい言葉をかけてごめんね」という歌詞のせいか、この曲も少し切なく感じる。バニラの香りを嗅ぎながら聴きたい。ミュージックビデオならぬミュージックフレグランス。MF。

 

 

「Don't Cry Baby」

禁断の多数決 - Don't Cry Baby - YouTube

「全部知っちゃったね 君の平熱とか 血圧 来月のシフト 忘れていいから」どういう教育を受ければこのような歌詞が書けると言うのでしょうか。

 

 

「Goody Goody Gumdrops」

禁断の多数決 - Goody Goody Gumdrops - YouTube

3:50からのラスサビが、とんでもないことになっている。ここまでに出てきたメロディーと歌詞がぜんぶぶわーって押し寄せて大団円へと流れ込む感じ。当然最初に聴いた時はチャクラ開いたし、カタルシスを知ったかも。これもTomgggさんのRemixバージョンがあって、そっちはまたがらっと違った印象を受ける。

 

 

「Great World of Sound」

禁断の多数決 - Great World of Sound - YouTube

アーリーイヤーズに入っている。そこはかとなくエロティックで、綺麗。1:55からちょっと泣きそうになる。

 

 

「真冬のボーイフレンド」

真夏のボーイフレンド お正月だけど心はエンドレスサマーEPに入っている。B面。はじめて聴いた時、禁断の多数決こんなこともできんのかよ……!?となって、普通に嫉妬。しばらく聴けず。

 

 

「Tomorrow World (feat. 今川宇宙)」

禁断の多数決 - Tomorrow World (feat. 今川宇宙) - YouTube

宇宙さんがメインボーカルというのを抜きにしても、もちろんいい意味で禁断っぽくない感じもありつつ、「月の欠片を盗んで食べてみて」からはやっぱり禁断で、ずるい。いつも違う一面見せてドキッとさせといて、ふいに普段の感じ出してくる。恋。

 

 

「ルバロウ」

すごく不思議な気持ちになる曲。明るい曲なんだけどどことなく不安になる。

 

 

「Kiss(feat. あの)」

禁断の多数決『Kiss feat.あの (ゆるめるモ!)』MV - YouTube

今やTVスターとして一躍有名になったあのちゃんさんをゲストに迎えた楽曲。禁断の多数決の曲の雰囲気にぴったりすぎる歌声で、ほかのコラボ曲も聴きたくなる。

 

 

「ジャマイカン・シャンペーン」

禁断の多数決の曲って、どうしてこうもキラキラしてるんだろう。「ココナッツデート ふわふわっと yeah」を歌いたすぎる。「吠えたいよね わんわんわんワンダフル ときめいたね ちゅんちゅんな素敵なチューン 暴れたね がおがおっとホワイトライオン 常夏デート にゃんにゃんにゃにゃーん」みたいな可愛らしい歌詞と「愛せよ主の御言葉 アーメン Just take my heart」という歌詞が一曲の中で奇跡のバランスで両立してるのどう考えてもヤバい。

 

😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈😈

 

ジェイコブ「おっ、終わったかい?」

 

アシュリー「そうみたいね。もちろん、そうてゃんの好きな禁断の多数決の楽曲はまだまだたくさんあるけれど、とりあえず今回はここまでよ」

 

ジェイコブ「まったく、世話の焼けるやつだぜ」

 

アシュリー「ええ。貴方ほどじゃないけれど」

 

 

 

アシュリー(平安の姿)「さて、MVが存在する楽曲には、すべてリンクを付けておいたそうな。曲名の下のリンクをタップすれば簡単に聴くことができるぞ。ほかの楽曲もすべてサブスクリプションで聴けるぞい。現代文明の勝利じゃな」

 

みんなも禁断の多数決を聴きましょう🧶

ここまで読んでくださってありがとうございます🥰

チャクラについて

出会って好きになって付き合う。たったそれだけのことなのに、この二番目の工程が、僕にとってはあまりにも高いハードルなのだ。

 

やあ。

そうちゃんです。今回はついに、僕の口癖であり僕の人生における最重要概念、チャクラについてちゃんと書こうと思います。

 

 

⑴なぜチャクラなのか?

さて、まず「なぜチャクラなのか?」これに関しては説明するまでもありません。

NARUTO』ですね。

NARUTOが好きすぎるのでチャクラチャクラ言いまくってるだけなのです。

しかしながら、実はNARUTO世界におけるチャクラと僕の考えるチャクラとでは、だいぶ意味が違っています。

NARUTOにおけるチャクラは忍が忍術を使つために使用するエネルギーであり、身体エネルギーと精神エネルギーを混ぜ合わせることで作り出すことができる、と、第七班を組んですぐの時サクラが説明してくれていました。すなわち、ナルトたちが用いるチャクラとは、「エネルギー」なのです。

しかしながら僕のチャクラは、ノットイコールエネルギーなのです。

 

⑵そうてゃんの言うチャクラとは!?

じゃあ貴様が言うチャクラってなんなんだよ?となるわけですが、ご説明いたしましょう。

チャクラとは、「エネルギーになる前」です。

エネルギーと名のつくよりももっと前、根源的なものなのです。

人の精神というものは本来ぐちゃぐちゃで、曖昧で不定形なものです。それがあるひとつの目標や意志に向かって、ぎゅっと固まったものを「チャクラ」と呼びます。この、ぎゅっとなることを「チャクラの解放」と呼び、ぎゅっとなり方が強い(=よりえげつない圧力で凝固している)ことを「チャクラが強い」と言います。

具体例をひとつ挙げてみます。

ある一人の高校生がいて、彼は東大を目指してるとします。この場合、「東大に受かるために1日40時間勉強する!!予備校行って苦手科目をぜんぶなくすぞ〜〜〜」となっているのは、エネルギーですね(モチベーション、やる気と呼ばれる)。

でもそのエネルギーが生まれる前の段階、つまり「東大を目指す」って決めた瞬間の心の状態を「チャクラ」と呼びます。

この時、彼がこれまでの人生で蓄えてきた経験や思い出が、いろいろ絡み合って東大という目標に繋がっていくと思います。

東大の先生が書いた本を読んで感動したとか、QuizKnockに憧れたとか……。

そのまとまり方、つまり広範囲にわたるもともと全然関係なかったような記憶とか人格とかが一気にひとつに収束するさまがチャクラの解放であり、それが広範囲であればあるほど、解放されたチャクラは強くなるのです。

 

⑶チャクラの使いかた

上述のようにチャクラとは精神的なものですので、NARUTOにおけるチャクラとまったく異なるというわけでもなさそうです。

とはいえエネルギーとは違うと明言した以上、その使い方もNARUTOとは違ってくるはずです。

ナルトたちはチャクラを練ることでさまざまな忍術を発動することができます。

一方、僕の言うチャクラは、そのままでは使うことができません。

「チャクラをエネルギーに変換する」という工程が必要なのです。

これには少々コツが必要です。

なぜって、自分の精神状態がエネルギーになる前であることを自覚しなければならないからです。

よく、「将来やりたいことがない」と悩んでいる人を目にします。

それこそ、大学には行こうと思うけどどこの学部に行けばいいかわからない……って困ってる高校生の方も多いと思います。

それで言うと医学部の人ってすごいですよね。医者になるって決めるだけでもだいぶチャクラ強めなのに、それを保ち続けて勉強を頑張って、入学したあとも6年間チャクラを練り続けなきゃいけないわけですもんね。

閑話休題(ずーっと閑話かもだけど)、そうやって悩んでしまう人は、チャクラを解放できてないのです。

 

⑷チャクラ解放に向けて

では、どうすればチャクラを解き放つことができるのか???

これは非常に難しい問題で、僕自身はっきりと説明できる自信がありません。

ただ、いちおう経験談として、一例を示すことはできます。

さっきの例で言うと、なかなか自分のやりたいことを見つけるというのは難しいものです。ただ、どんな人でもみんな「何してる時に嬉しくなるか」というのはあるはずです。

それが、チャクラ解放のひとつのとっかかりになるんじゃないかなと僕は思います。

ここで注意なのが、「何してる時に楽しいか」ではなく、「嬉しいか」であるという点です。楽しいかどうかはわりと自分に嘘をつくことが可能ですが、嬉しいというのは種の根源的な感情で、なかなか「嘘の嬉しさ」を生み出すことはできない気がします。

嬉しいことを考えてみると、それがやりたいことに繋がっていくと思います。僕の場合はそれが美術鑑賞だったり、かわいいものだったりしました。

 

⑸チャクラが蟠ったら

チャクラの蟠り、これもまた難題ですね。

まずはチャクラが蟠っているかどうかを自覚しなければなりません。

すなわち、人が無気力になってしまう時、単にエネルギーが出ていない状態と、チャクラ自体が蟠っている状態の2パターンが考えられるのです。

前者の場合、チャクラ自体はまだ柔らかいはずなので、練り直すことでエネルギーを再活性化できる可能性が高いです。

しかし後者の場合ですとチャクラ自体がごちごちに凝り固まっているわけですので、練っても練ってもエネルギーに変換できず、そのせいで余計に精神的に追い込まれてしまう……という負の連鎖に繋がる恐れがあります。

というわけで、チャクラを練り直しても一向にエネルギーが戻らない時には、「ああ、チャクラが蟠ってるんだな」と思うようにしましょう。

この思考回路を手に入れるだけで、少なくともチャクラ練りが上手くいかなくて嫌になってしまうことはなくなるはずです。

さて、蟠ったチャクラを再度使える状態に戻すにはどうすればよいのでしょうか。

これは病気と一緒なので、まずその原因を突き止めることが必要です。

チャクラの蟠りには、人や時によっていろんな原因が考えられます。

例を挙げましょう。さっきからずーっと同じ話ばっかで申しわけないですが、東大を目指していたはずの高校生の子が、急にやる気をなくしてしまいました。理由を尋ねてみると、目指すきっかけ、すなわちチャクラ解放のきっかけとなった教授が、彼の受験の年に退任してしまうとわかって、東大を目指す理由を見失ってしまったというのです。

この場合理由は明確で、「教授の退任」ですね。

では原因がわかった今、どうすべきか。解決方法はいろいろあります。例えば、別の理由を見つけてそれでも東大を目指すか、それとも憧れの教授の研究に近いことをしている別の大学に志望を切り替えるか。原因さえわかればチャクラのリエンハンスは意外と難しくないです。

 

⑹まとめ

さて、ここまでチャクラについて語ってきましたが、だいたいわかっていただけたでしょうか。

チャクラの解放および維持には第一に心の安寧が不可欠です。

それぞれのチャクラを育ててヘルスにライフしていきましょう🥰

読んでくれてありがとうございます❣️✨

なにも頑張ってない一日なのに

なにも頑張ってない一日なのにスタバ飲んだ。ハロウィンのやつ🎃🦇🕸
ハロウィンとはもともとユリウス暦上で冬のはじまりを示す日のことで、「Hello Winter」が転じてハロウィンとなったというのは知人から聞いた嘘なのだけど、スタバといえば僕は最近すごいことに気づいてしまった。
生まれてこのかたスタバのテレビCMを見たことがない。
でもみんなスタバ大好きだし、新商品なにが出るか知ってる。不思議🤔
となるとスタバは新商品のプロモーションなどをCM以外の媒体で行っていることになるわけで、思い返せば僕もこのハロウィンのやつ含めスタバの新商品情報はすべてFashion PressのTwitterアカウントから得ている。でもSNSが無かった時代のスタバのマーケティングはどうやってたんだろう。謎🤔
とにかく、案の定というべきかFashion Pressのツイートを目にしてすぐ気になってしまった。完全にスタバの手の上で踊らされてんだ。ロゴマークの人の両サイドの魚のヒレみたいになってるとこの上で踊らされてんだ。好きで踊ってるからいいんだけど。

 

入店。未だにひとりでスタバに入るのはちょっと緊張。人が一緒なら大丈夫。
なんとなく見渡してみると店内の人、結構な人数がパープルハロウィンフラペチーノを飲んでいる。パープルハロウィンフラペチーノを飲みながら簿記1級の参考書を広げている姉ちゃんがいる。すげえ。でも集中できる?スタバの店内って。


前に並んでるお兄ちゃんが注文した。やっぱしハロウィンのやつ。お持ち帰りで2個。家族とか友達とか恋人とかに頼まれたんかな。ひとりで2個飲むんだとしたらそれはそれできゃわいらしぃのぅ🥰
と思っていたら、兄ちゃんの注文を受けたレジのお姉さんがドリンク作る担当のお姉さんのほうに「ハッピーハロウィーン!」と叫んだ。ドリンク作る担当のお姉さんも「ハッピーハロウィン!」と返した。ちょっとコールドストーンを思い出した。
コールドストーンといえばコロナ禍になってから見かけなくなったというかそもそも近所に店舗がなかったけど、店員さんは元気にしてるのでしょうか。コールドストーンの店員さんのひと見てたらレスください。

 

僕の番。買った。お持ち帰り。天気よくて外で飲みたかったから。
店を出る直前に簿記ガールにエール。心の中で。

公園に来た。公園で飲むにはちと寒い日。


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とっても紫色🟣
紫といえば最上もがさん。中学時代、僕の人格形成に多大な影響をもたらしたでんぱ組.incの、アーティストブックを持っていて、そこに各メンバーのインタビューが掲載されていた。自身の担当カラーの理由について、ほかのメンバーは「混じりけがなくてまっすぐな、白光色みたいな人になりたい」とか「緑じゃなくてミントグリーンだってところがこだわり」とか、そこそこ長めに書いてるのに対して、もがちゃんの紫色をメンバーカラーとした理由はこうだった。
「好きな色です」
たったひとこと。かっけえ。と思った。スーパーかっけえ。
そう、好きならそれでいい。僕もそうありたいと思う。スタバが好きだから新商品が出たら買うし、それを公園で飲んでる午後3時が好きだから文章に残してるし、人生が好きだから生きている。

飲んだ。んめ〜〜〜!!!🥳💞

同じ味のちんすこうを食べたことがある。下のほうから吸うと上部の生クリームがずずいずいと沈みこんでいく。


太腿のところに虫。蚊みたいなやつ。公園でフラペチーノ飲むには寒い日って蚊にとっても動くには寒い日なんじゃない?と一瞬思ったけれど、蚊は夏にしか飛ばないと思うのは人間の偏見で、寒さに強いやつがいたっていい。
とはいえ10月下旬である。僕は長袖長ズボンである。Maison book girlのロンTを着ている。今日の僕は、好きな友達のハンドメイドのイヤリングをつけて、ブクガのロンTを着てる時点で優勝している。
とにかく肌の露出面積が限りなく小さい。さあどう出る?と、木の枝かなにかと思ってるのかさっきから紙ストローのまわりをぷわぷわしている蚊に対し余裕の表情を見せつけていたら、まあ痒い!!太腿めっちゃ痒い!!!あと脹脛も痒い!!🥵
スボンの裾あたりから侵入したのか……???
賢いやつだと思った。

 

フラペチーノというものを底から吸引していると、最終的に上のクリーム部分だけが残ってどうしようもなくなる。という話をバイト先の塾の生徒(先日のタワーガールとは別の子)に相談したら、「愚か者め。それを見越して途中からちょっとずつクリームを崩していって、最終ドリンク部分と完全に融合させて飲むんだよ🤬」と言われた。彼女は口が悪いのだ。
落ちた。鱗が。目から。
そのときのことを思い出して、さっそく実践している。紫芋と生クリームは相性があう。本人たちは相性のよさに気づいてるのでしょうか。紫芋または生クリームのひと見てたらレスください。

 

顔を上げると幼稚園児が先生に連れられて園内を歩いていた。そこそこ広い公園なので散歩に来たんだと思う。
幼稚園児が乗っているワゴンみたいなやつ。僕はいつか大金持ちになったらあれを買いたい。個人で買えるものかどうかわからないけど。そもそも買ってどうするとかはないけど。ただ家に置いておきたい。特に意味のない買い物がいっぱいできるのが真の金持ちというもの。

太腿をかこうにも服の上からなのでうまくいかなくて、隔靴搔痒とはまさにこういう時に使う四字熟語なのかあれは靴の上からだからより難易度高いけど……とひとりごちていたら、みんなはワゴンに乗って行ってしまった。
と同時にいつしかパープルハロウィンフラペチーノも終盤にさしかかっていた。映画でいうとエンドロール。音でいうとずぞぞぞぞ。

 

なにも頑張ってない一日なのにスタバ飲み干してしまった。
公園を後にして歩いた。
急になに?って感じだけど僕にもそこそこ悩みがある。病んだことがないのと悩んだことがないのはたった一文字とはいえ違いが大きくて、実は僕にも悩むことは多い。
いまは卒論とか、就活とか、恋とか、あと家族含めて誰にも言ってないような僕だけのこととかで、それなりに悩んではいる。悩んではいるけれど、うぉおおあああぁぁとなって爆発してしまうことはない。そのへんの空気の抜きかたというか、蟠ったチャクラの解きかたが僕は意外にも上手いのかも。だから悩むことも嫌じゃないし、生きててほぼストレスがない。

 

再び店内に戻った。カップを捨てるのと、店員さんにごちそうさまでしたあぁぁと言うために。
見ると、簿記ガールはまだ勉強していた。でも彼女のフラペチーノは空になっていた。その時ふと、ガールは空のカップを持ちあげた。カップの跡地がまるく濡れていた。

〇だった。

簿記ガールも2個買い兄ちゃんもコールドストーンも最上さんも蚊も口の悪い女子生徒も幼稚園児も、俺もお前も、今日がなにも頑張ってない一日だったとしても、〇だった🙆

なーんだ、ぜんぶ〇だったんじゃん。

と思ったらちょっとだけ足取りが軽くなって、ついでに太腿の痒みも軽くなった気がした。
家までの数分を歩きながら、特になにも起きなかったけどなんとなく今日のことは文章に残しときたいな、と思い立つには十分すぎるくらい良い天気と気分だった。

SECTOR

[11月30日(火)]

見た夢の話。

見たYouTubeの話。

元恋人の話。

これ、世界三大どうでもいい話ね。

 

それが亡くなった姉の口癖だった。

いや、二つ目は見た映画の話だったかな。

口癖だったわりに、聞かなくなった途端記憶が曖昧になってしまった。

俺は幼少期に一度、「じゃあ逆に、世界三大面白い話は何なんだよ?」と聞いてみたことがある。

「それがわかったら、私はこんなに苦労してない」と言って、姉は笑って俺の頭を撫でてきた。姉がそんな風に撫でてきたのは、少なくとも俺の記憶にあるのはその一度きりだ。だから、その時の気持ち悪いようなくすぐったいような不思議な感覚を、20年近く経った今でも克明に覚えている。歳もかなり離れてたし性別も違うから、血が繋がっているとはいえ、姉とは妙な距離感があった。

 

姉の職業は小説家だった。

と言っても、印税収入だけで生活していけるほど売れていたわけではない。本人は「多少のお金が発生する趣味」なんて言ってたが、旦那と二人でのんびりと暮らし、たまに思い出したかのようにパソコンの前に座ってキーボードを叩く姉の姿を見てきた俺からすると、彼女が執筆を「仕事」として捉えてはいなかったことは、間違いないだろう。

 

そんな姉が、つい先週この世を去った。

自らの意思で。

 

姉の死を知った俺は、なぜか旅に出ることを決めた。そして告別式の翌日には、既に出発していた。

それは姉の「物語」を完結させるための旅だった。

姉は最期まで小説を書いていた。それは未完のまま、止まっている。俺は弟として、姉の遺志を継ぎ、姉の物語を終わらせなければならないと、直感的にそう思った。

そして今日、そうこのブログを書いている今日で、旅を始めてちょうど一週間になる。

というかちょうど一週間になったのを機に、俺はこの旅の行く末を文章として残しておこうと思い立ったのだ。

これは俺の、そして姉の、人生の記録になる。

 

[12月1日(水)]

八日目が終わった。このブログは、その日の旅を終えて宿に戻り、就寝する直前に書いていくことにする。というわけで今書いているこの部分も、布団に入って横になりながらスマホで打っている。

今日は八日目にしてようやく、兵庫県尼崎市にやって来た。尼崎と言えばダウンタウン発祥の地だが、姉の地元でもある。姉の地元ということは俺の地元でもあるのでは? という質問が飛んできそうなので今のうちに答えておくと、姉は俺より十六歳上で、姉は尼崎で生まれ育ったが、俺が生まれる直前に東京に越してきたらしい。だから、俺の地元は立川だが、姉の地元は尼崎ということになるのだ。

さて、尼崎にはもっと早く来るつもりだったし、なんなら旅を始めた時に最初に思いついた目的地だったが、なんだかんだで八日もかかってしまった(理由は後述する)。

俺は50枚以上のA4コピー用紙を挟んだクリアファイルを小脇に抱え、初冬の尼崎を歩いた。コピー用紙の正体はもちろん、姉の書きかけの小説を印刷したものだ。旅に出るにあたって、姉のパソコンを勝手に開いて印刷しておいた。姉はそのあたりのプライバシーだとかを一切気にしない変わり者で、最期まで使っていたノートパソコンには、ロックすら掛けられていなかった。

移動中暇なので読んでいた。実の姉が創作した小説に対してこんな風に言うのもなんだか気恥ずかしいが、これがなかなかに面白い。

どうやら恋愛小説のようで、「七度目の初恋」なんて洒落た題名が付けられているが、その若干違和感のあるタイトルが示す通り、ただのラブストーリーではないらしい。

物語の大まかなあらすじは、こうだ。

 

主人公はごく普通の大学生の男・渉(わたる)。彼は中学一年生の頃に初めて恋をした相手・奏海(かなみ)のことを忘れられないでいた。

やがて成人式を迎え、奏海と再開できるかもしれないと喜んだ渉だったが、式の当日、別の同級生から彼女は高校卒業直前に亡くなったと聞かされる。ショックに打ちのめされた渉は、帰宅途中知らぬ間に赤信号に立ち入り、車に撥ねられてしまう。

そして目を覚ますと、七年前にタイムスリップしていた。そこで再び、渉は奏海と出会うが……

 

という、恋愛とSF要素を絡めたストーリーである。ネタバレをすると、実は渉のほうが二十歳の時に既に亡くなっているが、奏海への未練がありなかなか成仏できずにいたのだった。そのため何度も中学一年生の頃に戻るが、その度に奏海に気持ちを伝えることに失敗し、また二十歳に戻されてしまう。そして今回が七度目の挑戦、故に七度目の初恋というわけだ。

設定も面白いのだが、俺は特に中盤以降の表現が気に入った。物語中盤、渉は上述の真実及び今回が七度目であることにようやく気づくのだが、それ以降の文章は今までのタイムスリップを振り返るような形で描かれるのだ。

即ち六度目→五度目→四度目→……というように。

そして小説は、渉が二度目のタイムスリップを思い返したところまでで切れている。そこから先、つまり初めてタイムスリップをした時のことは、姉は書けずじまいだったのだ。

姉は終盤、どんな展開を用意していたのだろうか。その答えがこの旅を通して得られるという確証は無いが、俺は明日も旅を続ける。

 

[12月2日(木)]

寝ても醒めても炎、炎、炎……

(ここでLiSA「炎」のイントロが流れる)

 

はっ……!

危ない、ブログを書くつもりが、ついうとうとしてしまった。

今日も相変わらず尼崎滞在中の俺だが、二日目にして尼崎に飽きてきてしまった。それはさておき、姉の生家があった場所は今は公園になっていた。

もはやここでは何の手掛かりも得られないだろう。そう思って諦めかけた矢先、俺に声をかける存在があった。

「虎太郎くん……?」

虎太郎というのは俺の名だ。振り返るとそこには、姉の夫である幹人さんの姿があった。

「幹人さん?どうしてここに?」

葬儀の喪主を務めているところを見たのを最後に、一週間以上会っていなかったのだが、思わぬ場所での再会だった。

俺たちは公園のベンチに並んで腰掛けた。

「実は僕も、君と同じように、旅に出ることにしたんだ。君が彼女の……お姉さんのために旅に出たと知って、いても立ってもいられなくなってね。僕も、たった十年とはいえ、彼女と連れ添った男だからさ」

「そうですか……それで、よくここが分かりましたね」

「分かってたわけじゃないよ。僕が今日尼崎に来たのは、本当に偶然だ。もちろん彼女の地元だから来たんだけど。でも、虎太郎くんに会えるとは思わなかった。君なら、もっと早くにここを訪れているかと思ってたから」

「俺も、本当は最初に尼崎に来るつもりでした。でも行けなかった。一週間もかかってしまった」

「……どうして?」

「怖かったんすよ。姉貴の不在を、認めてしまうのが。姉貴は死んで、姉貴が生まれた家もとっくに取り壊されて、こうして公園になってて。ここに来たら、姉貴の存在はもう、完全にこの世には無いんだって、そう確信してしまうから」

俺がそう言うと、幹人さんは俯いて黙ってしまった。

重苦しい沈黙。俺たちの間を、十二月の冷たい風が流れていく。気まずくなって、俺は地面に落ちた茶色い木の葉が不規則に動くのをただ見つめていた。

ふと、姉の言葉を思い出した。最初に書いた、世界三大つまらない話とはまた別の言葉だ。

足りてる奴はいらない。

冷たくなった奴はいらない。

姉は、こうも言っていた。

そう言う時の姉の表情は、いつになく暗くて、幼少期の俺は怖かった。

だからその言葉の意味を本人に聞いてみたことはないのだが、今思えば聞いてみればよかった。

「……余計なお世話かもしれないけれど、君の気持ちは、すごくよくわかるよ。認めるというのは、何よりも難しいことだ」

言葉をひとつひとつ選びながら、幹人さんは言った。

「ありがとうございます……俺はもう少し、旅を続けてみることにします。姉貴の物語を、終わらせるための旅を」

「そうか、分かった。もし何かあったら、いつでも連絡してくれ」

そう言って、俺たちはLINEを交換した。義兄の連絡先を知らなかったのか、と突っ込まれそうだが、実は幹人さんは最近まで携帯電話を持っていなかったのだ。あまり文明の利器に頼りたがらないタイプらしい。

明日は、朝一で尼崎を出て、京都に向かう。「七度目の初恋」の舞台は京都なのだ。

 

[12月3日(金)]

京都、思ったより寒い。

尼崎から京都までの移動中、Twitterを見ていたが死ぬほどつまらなかった。

どうしようもなかったので、「翼欲しくてレッドブル二本飲んだら左肩から二枚生えたwwwwwww左翼だからwwwwwwwwwwww」とだけツイートしたら、フォロワーが三人減って、四人増えた。もともと俺のフォロワーは二人しかいなかったのに、不思議だ。

それはさておき、京都はいい街だ。

由緒正しい寺社仏閣がたくさんあって、見ていると心が落ち着く。と言っても目的を見失ってはならない。俺は姉の物語を終わらせるために旅をしている。旅行ではないのだ。

朝九時に京都駅に到着した俺を出迎えてくれたのは、蓮実さんという女性だった。

蓮実さんは姉の大学時代の同級生で、姉の生前俺も何度か会ったことがある。小説の舞台を京都にするにあたって、姉は蓮実さんに取材したらしい。一ページ目に、蓮実さんへの感謝が記されていた。

「こんにちは、虎太郎くん。朝早くにごめんねえ」

ベージュのチェスターコートに身を包んだ蓮実さんは、俺を見つけてまずそう言った。

「いえいえ、こちらこそわざわざ申しわけないです。本当にありがとうございます」

姉の物語を終わらせるにあたってどうしても蓮実さんにはお会いしなければならないと思ったのだが、お仕事が忙しく、今日の午前中しか空いていないとのことだった。だからこんな朝早くに会うことになったのである。

俺たちは近くのカフェに入った。

「それで……どうかな?彼女の物語」

モーニングセットのフレンチトーストをナイフで切りながら、蓮実さんが問う。

店内は洋楽が流れていて、おしゃれなカフェだった。朝一で入店したため、客は俺たち以外はいなかった。

「正直、まだ何も掴めてないです。だいぶ長く旅をしてますけど、一歩も進めてない」

「そう……」

「昨日まで、尼崎にいたんですよ。姉貴の地元です。尼崎に行くのは、正直怖かった。姉貴がもう存在しないということを、俺自身が認めてしまうんじゃないかって思って」

俺は幹人さんに話したのと同じことを、蓮実さんにも言った。

「うん……私も、まだ受け入れられない。でも、虎太郎くんが尼崎に行くことで、あの子の存在が無くなってしまうということも、無いんちゃうかな。

逆に尼崎に行かなかったとしても、あの子の存在が無くなることは、あるかもしれない」

俺は、次に言うべき言葉を見失った。

尼崎に行くことが怖かったのは、あくまで俺自身の問題だ。尼崎と姉の存在それ自体には、何の関係も無い。

だが、「存在」とは、一体なんだ。

姉の存在を証明するものは、あるのか?

いや、あったのか?

人が存在するとは、どういうことなんだ?

生とは、死とは、何なんだ?

何をもって、人は生きてると判断される?

どうなったら人は死ぬ?

「俺、分かんないっすよ。姉貴の存在が。『生』って、何なんでしょうね」

俺は素直な疑問を口にした。だがその時、予想だにしない出来事が起こった。

「やめて……気ぃ散るやろ。

……いや、待てよ。『気が散る』ってのは、要は『気がChill』ってこと。Chillってのは、先生……カルカロクレス・メガロドンってことだわな。

鮫、サメ、冷め、覚め、醒め……

そうやリック・アンド・モーティ〜〜〜や!!

リック・サンチェスもカルカロクレス言うてはりましたわ」

蓮実さんは突然、意味不明なことを口走った。

俺の目はその時、信じ難いものを捉えていた。俺は無意識のうちに叫んでいた。

「は、蓮実さん!!!!!」

蓮実さんの左肩からは二枚の翼が生えていたのだ。

レッドブルを二本飲んだのか!!」

俺の声は、もはや彼女には届いていなかった。

蓮実さんはマイケルのSmooth Criminalを熱唱しながら、勢いよくカフェのガラス窓を突き破り、天空高く飛び立った。

翼は左肩からしか生えていないので、右半身が垂れ下がるような形で、不格好な飛び方だった。

蓮実さんは高度を上げ、どんどん太陽に近づいていく。俺は蓮実さんの姿を目で追おうとしたが、太陽を直視できず見失ってしまった。

だがしばらくすると、少し離れた空から落ちてくる影が見えた。

蓮実さんだ。

遠くてよく見えなかったが、俺はそう確信した。

いつの間にかカフェ店員が全員外に出てきていて、落ちる蓮実さんをスマホで撮影していた。

数秒後、ハンバーグを作る時に空気を抜く時のような、何かを叩きつける音がした。

店員たちと共に音のしたほうに向かうと、そこには何か赤黒い塊が置いてあった。一瞬、本当に巨大ハンバーグができたのかと思った。濃厚なデミグラスソースまで溢れ出ていたからだ。

だが、それはもちろんハンバーグではなかった。チェスターコートらしき布に包まれた「元・蓮実さん」は、ほぼアートだった。

目も眩みそうなその美しい光景は、マルセル・デュシャンの芸術論を軽く超えてしまった。

なぜなら「ローズ・セラヴィ」も「フレッシュ・ヴィドー」も「アンフラマンス」も

すでに語りつくされているではないか! 

©犬神サーカス団

と、そんなことはどうでも良くて、

一緒に見に来たカフェ店員は全員卒倒していた。

「リアルイカロス蓮実、飛び、墜つ……」

俺は呟いた。

 

そして俺はその瞬間、全てを悟った。

蓮実さんは突然気が狂い、俺のツイートが現実になり、蓮実さんは墜ちた。

姉が伝えようとしたこと。

姉が守ろうとしたこと。

姉が託したこと。

姉の存在。

全てが、俺の脳内に流れ込んで来た。

そして俺は決心した。明日、決着をつけることを。

 

警察が来ると面倒なので、俺はそそくさと退散し、カフェに戻って蓮実さんの食べかけのフレンチトーストを平らげた。そして誰もいないレジに二人分の代金を置いて、店を後にした。

その日は京都市内の適当なラブホテルに一泊することにした。

明日は、人に会いに行く。

 

[12月4日(土)]

朝一の新幹線で東京に帰ってきた俺は、公園で人を待った。

お目当ての人物は、もう都内に帰ってきているとのことだったからだ。

「やあ虎太郎くん。久しぶり……って、一昨日会ったばかりか」

そう言って、幹人さんは笑った。

「すみません、わざわざ来ていただいて」

俺は挨拶し、幹人さんの前に立った。

「それで、確かめたいことがある、って言ってたけど、何かな?」

幹人さんは無垢な視線を向けてくる。

俺は昨日のカフェの厨房からパクってきたナイフを幹人さんの腹部に突き刺した。

生ぬるい感触と共に、手の中のナイフは簡単に彼の身体に押し込まれていった。

俺は機械のように何度も同じ動作を繰り返した。その度に幹人さんは仰け反り、俺の服は返り血に染まった。

「こ、虎太郎くん……どうして………」

幹人さんは腹を押さえたまま、電池が切れた玩具のように倒れた。しばらく苦しそうにひゅうひゅうと息をしていたが、程なくしてピクリとも動かなくなった。

「幹人さん……すみません。そして、ありがとうございました」

幹人さんの耳に、その言葉が届いたかどうかは分からない。

言い終えて俺は、まだ熱を帯びたナイフを、自らの左胸に突き立てた。

 

そして俺は、「永遠」になった。

 

 

 

火がついてない奴はいらない。

情熱を持たない奴はいらない。

常に何かに焦り、怒り、闘志を燃やしている奴しか必要無い。

姉はそれを知っていた。それが「恋」の本質なのだと。

だから、結婚し、自分が恋への熱を喪ってしまったことに気づいた彼女は、心底絶望したのだろう。

そして彼女は、結婚生活十年目という節目の年に、自ら決着を付けることを決断した。

姉が遺した言葉が、再び脳内に反響する。

足りてる奴はいらない。

冷たくなった奴はいらない。

それは他でも無い、彼女自身のことだったのだ。

元恋人の話は、どうでもいい。

それも、過去の恋に囚われて、先への熱を発していない人間に対する皮肉だった。

姉は自ら命を絶った。そして自ら、物語を永遠にした。小説を最後まで書ききってしまえば、渉の恋も終わってしまうから。

「七度目の初恋」という小説を永遠に未完にすることが、姉なりの償いのつもりだったのだと思う。姉自身の物語はとっくに終わってしまった。だからせめて、自分が創り出した世界の中の、自分が創り出した渉というキャラクターは、どうか火を消さずに生き抜いてくれ。

情熱を止めるな。闘志を絶やすな。

恋を、終わらせるな。

それが、彼女が渉の物語を通して伝えようとしたことだ。

姉は自らの死をもって、それを俺に託したんだ。

 

俺は、姉の火を消して姉の物語を終わらせた張本人である幹人さんを殺した。

そして俺は、旅に出て渉の物語を終わらせようとした自分自身を殺した。

それで、俺はこの旅を「俺自身の物語」とし、同時にその物語を永遠にした。

だから、このブログは初めから「物語」だったのだ。

12月1日、尼崎に来るのが遅れた理由は後述すると、俺は書いていた。

その翌日、幹人さんに偶然出会い、その理由を話し、ブログにも書いた。

だがもちろん、1日の時点では、明日幹人さんに会って尼崎に来るのが遅れた理由を話すことになるなど、俺には知る由もなかった。

それでも1日のブログで後述すると断言できたのは、「物語」だったからだ。

このブログが投稿されれば、俺の物語は「未完」となって、「完成」する。

未だ人類が経験していない物語を、誰にも証明しようのない「存在」を、永遠にインターネット上に解き放つことができる。

 

それが、「恋」ってことなんだよ。

恋ってのはさ、誰かを好きになるとか、そんなことじゃないんだよ。 

情熱の炎を燃やし続けたまま、生きること。

その「生」そのものを、人は恋と呼ぶんだ。

なあ、姉ちゃん。

恋をしろって、そう言いたかったんだよなあ。

答えてくれよ。

 

 

[12月5日(日)]

という夢を見た人の話がYouTubeにあったから見てたんだけど、やっぱ死ぬほどつまんねえな。

見た夢の話と見たYouTubeの話がどうでもいいってのは、永遠の真実だね〜〜〜って、

ここで一句

「この世には

伏線を散りばめる

だけ散りばめて

回収しない

物語もある」

おいおいこれって俳句じゃなくて短歌じゃんよ〜〜〜おい〜〜俳句じゃなあて短歌ぢゃんよ〜〜〜〜最近俳句にハマってんよね、ちょっちミスって短歌になっちまったけどね🤬

救急搬送しなきゃ!!!!!いやそれは担架!!!!!!!

可愛い〜〜〜!!!宇宙一可愛い😆😆😆

なあ、俺、お前が好きだよ、

恋をしろよ、お前、

恋を終わらせんなよ。

[あらすじ]
恋に恋する受験生(中3)・沙織は、勉強に追われる日々の中、脳内彼氏・伸悟とのラブラブハッピーライフを満喫していた。
しかしある日、伸悟が謎の存在に捕らえられ、2人の生活はめちゃくちゃにされてしまう───。
沙織は愛しの脳内彼氏を取り戻すことができるのか!?
アドレナリンセロトニン暴発ギガンティックファンタスティックコスメティックラブストーリーが、今、始まる。

 

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朝が来た。今日も結局、朝が来た。

カーテン越しに見える空は明るい。24時間ごとに訪れる、いつも通りの朝。

どんなに祈っても、時間が止まったり、戻ったりすることはない。夜に寝れば「明日」は来る。いや、寝なくても来る。入試本番は、一歩ずつ確実に近づいている。

正直そこまで不安を抱えてるってわけじゃない。別にあたしは勉強ができるほうではないけど、目指してるところは地元の公立高校だし、こないだの面談でも「この調子で頑張れば大丈夫」みたいなこと言われたし。

でも本番が近づいて来るというのは、否応なしに緊張する。あたし自身、自分が本番に弱いタイプということを自覚しているから、より一層。

「天は人の上に人を造らず」と一万円札の人は言ったらしい。あたしは正直、間違ってると思う。あたしの周りだけでも、天に二物も三物も与えられたような人間が一定数存在する。間違ったこと言っても一万円札の顔になれるんだ。

ただ、全人類に平等に与えられているものは、一応存在する。それは時間。橋本環奈とあたしは月とスッポンどころかアンドロメダ銀河とゴキブリだけど、たったひとつだけ、あたしたちには共通点がある。あたしの一日は24時間、橋本環奈の一日も24時間。羽生結弦も24時間。吉沢亮も24時間。

時間だけは、みんな平等なのだ。

てことは、その24時間をどう過ごすか。それによって人生の充実度は変わってくる。 

一日中布団の中でYouTubeを見るか、外に出て友達と遊ぶか。もちろん何をもって「充実」とするかはその人次第だ。とにかく、自分なりに充実した時間の使い方ができれば、人は輝くと信じてる。

だからあたしも、限られた時間を有効に使って努力しなきゃ、と一応は思ってる。とは言いつつ、なかなか勉強に本腰が入らない今日この頃だけど。

「沙織おはよう、今日も可愛いね」

ありがとう。伸悟が声をかけてきた。伸悟というのはあたしの脳内にいる彼氏の名だ。あたしにちゃんと可愛いと言ってくれるのは伸悟くらいだ。今まで散々「喋らなければ可愛い」などと余計な枕詞が付けられていたことはあったが、純粋に可愛いと言われることがほぼなかった。そんな不満や、純愛への憧れなど、いろんな思いが絡み合って、伸悟という存在を生み出した。

「今日もお勉強頑張ってね。いつでもそばにおいら様がついてるよ」

伸悟を生み出したばかりで設定が固まっていなかった頃、たまたまひろゆきTwitterを見ていたのもあって、一人称がひろゆき寄りになってしまった。そんなことは別にどうでも良くて、伸悟が応援してくれるおかげで、近づいて来る入試に怯えつつもあたしは日々頑張れている。

「ありがとう。伸悟も筋トレ頑張ってね。あたしも応援する」

「頑張るよ。ああ、今日もおっぱいが痛い……!!」

彼は筋トレのしすぎで大胸筋が発達しすぎてて、歩くたびに振動で胸の筋肉痛がズキズキと来るらしい。

脳内フィットネスクラブで脳内ベンチプレスを始めた伸悟を横目に、あたしは英語の文法問題集を開く。英語は苦手。「英語なんて言葉なんだこんなのやれば誰だってできるようになる」とCMで予備校講師が言っていた気がするが、言葉だからって誰でもできるとは限らないのでは?というか極論を言えば、ルービックキューブとかフラッシュ暗算とかバク転とか、「めちゃくちゃ頑張ればいつかできるようになる」のは、世の中だいたいそうだと思う。

そんなことを思いながら解き進めていくが、どうにも集中が切れてしまう。1、2行の文の穴埋め、下線部の訂正、単語の並べ替え……など、似たような問題を延々と繰り返すのはとにかく苦痛でしかない。囚人にずーっと同じ作業をさせて気を狂わせたという昔の拷問と、形としてはほぼ同じだ。

あまりにも集中できないので、いっそ英語やめて寝ちゃおうかな……と考え始めた時、突然伸悟の叫び声が聴こえた。

「な、なんだ!?やめろ!」

「伸悟!?どうしたの伸悟!!」

あたしは急いで慎吾に意識を向ける。そこには、赤いジャージ姿の集団に身柄を拘束されている伸悟がいた。

「沙織来るな!早く逃げろ!!」

「伸悟!!……あんた達なんなの!?目的は何!?」

あたしが叫ぶと、赤ジャージ集団の中から一人の女が現れた。女はゆっくりとあたしに向かって歩いてきた。女のジャージは一人だけピンク色だった。集団の紅一点なのか?それともボスなのか?しばらく考えていたが、女の顔が認識できるほど距離が縮まって、あたしは息を呑んだ。

その女は、本田望結だった。いや、本人ではないかもしれない。少なくとも、あたしの知っている本田望結と同じ顔をした人間だった。

本田望結です」

本田望結はにやりと笑って自己紹介した。

グロンギになった本田望結なら、「ゾンザリジュゼグ」と言うところだ。

直後、望結は「ブスバサ、ボギ」と呟いたかと思うと、一瞬であたしの顔面すれすれまで飛びかかって来た。

グロンギ語で「来るなら、来い」と言っておいて、お前自分から来るのかよー!!

などと思う暇も無く、望結は素早いパンチを繰り出す。

咄嗟に躱したが、あまりのスピードに避けきれず、あたしは左肩に望結のパンチをもろに食らってしまった。

「う……!!」

思わず呻き声が漏れてしまう。たぶん、肩が外れている。今まで外れたことないからわかんないけど。

それにしても、この女はやはり本物の本田望結ではない。攻撃が重すぎる。

きっと最近あたしがテレビで本田望結を見たから望結の姿を取っているだけで、実体は全く望結とは関係のない存在だ。虚田望結だ。

「あなた……何者?」

あたしの問いに虚田望結は答えず、続けて攻撃を仕掛けようとする。しかし、そう何度もやられるあたしではない。そもそもここはあたしの脳内だ。あたしの想像力でなんだってできる空間だ。

虚田望結がハイキックを食らわそうとしてくるのを、あたしは想像で生み出した鍋蓋で止めた。さながらキャプテン・アメリカだ。なぜ鍋蓋だったのかはあたしにもよく分からないが、持ち手が付いていて防御に役立つものとしては、なかなか良いアイテムだ。

脚を弾き返された虚田望結は少しよろめいたが、すぐに体勢を立て直す。その後もパンチやらキックやらを繰り返してくるのを、あたしは鍋蓋でひたすら防いだ。しかし防御ばかりでは埒が明かない。こっちからも攻撃を仕掛けなければ……。そう思って、あたしはフィットネスクラブにあったダンベルを手に取った。あたしの腕力では武器として扱うには3kgが限界だ。だが打撃武器としては十分な重さだ。

虚田望結の手刀を躱した直後、あたしは隙を見て虚田望結のお腹目掛けてダンベルを振り下ろした。さすがに効いたらしく、虚田望結は後方に吹っ飛んだ。

望結はゆっくりと立ち上がったが、その姿はまるで編集ミスか電波状況が悪い時のように、ブロックノイズが生じていた。そしてその顔は、もはや本田望結ではなかった。本田望結とはまったく似ても似つかない、別人の顔になっていた。その顔は───あたしだ。

「あなた……本当に何者……?」

狼狽えるあたしに、「あたし」は答える。

「あたしはあなた。あなたの脳が作り出した、本当のあなた。高校受験に怯え、恋に恋するあなたの、本当の心が創り出した存在。それがあたし」

そんな……敵はあたし自身の脳内で、あたしの本当の心が創り出したなんて……。それなら、今のあたしは何?目の前にいるのが本当のあたしなら、こうして闘ってるあたしのほうこそ、何者……?

頭を抱えるあたしに、「本当のあたし」は笑いながら言う。

「あなた、そんなところでうずくまってて大丈夫?あなたの脳内彼氏さんが、そろそろ限界かもよ」

そうだ、「本当のあたし」との闘いに必死だったけど、あたしはそもそも伸悟を助けようと……。

伸悟を見ると、赤ジャージ集団にリンチされて倒れていた。

「伸悟!!」

「沙織!来るなって言ったろ!!」

急いで駆け出したあたしに向かって、伸悟が叫んだ。

「おいら様は……もう駄目だ。沙織!そいつを倒せばすべて終わる。そいつは今自分でも言ってた通り、沙織の心だ。だが……それは決して、『本当の沙織』じゃない。沙織、そいつに勝て。勝って、どっちが本当の心か、証明してみろ。君は本当は強いってことを、証明しろ……」

「伸悟……?伸悟!」

あたしがいくら叫んでも、伸悟は答えてくれなかった。目を開いてもくれなかった。いつの間にか、赤ジャージ集団は消えていた。あたしは、静かに眠る伸悟を抱いて泣きじゃくった。

ひとしきり泣いたあと、あたしは立って、「本当のあたし」に向き直った。

「まだ闘うっていうの?そんな状態で?」

嗤う「本当のあたし」に、あたしは何も答えず、ゆっくりと近づく。

そして真正面まで来た瞬間、あたしは想像力を集中させた。フィットネスクラブの景色が、少しずつ崩れていく。スミスマシンが消え、トレッドミルが消え、チンニングマシンが消えた。最終的に、天井も壁も床も無い、真っ白な空間になってしまった。

宇宙が始まる前は、もしかしたらこんな状態だったのかもしれない。その空間に、あたしと「本当のあたし」の二人だけが、存在している。

「ここは……あたしの脳内世界。あたしが創り出した世界。何が本物で、どっちが本当のあたしかは……あたしが決めてやる」

柄にもない決め台詞を吐いて、あたしはもう一度、全想像力を集中させた。

「本当のあたし」の姿が、次第に不安定になっていく。

初めは余裕の表情を見せていた「本当のあたし」だったが、やがて焦りはじめた。

「どうして……?どうしてあたしが、『本当のあたし』が、あなたなんかに消されるの……!?」

動揺している「本当のあたし」に、あたしは言う。

「あたしが消そうとしているのは、あなたじゃない。あたしの恐怖心、弱い心……あなたを生み出してしまったあたしの心。それを、根本から消す」

毎日毎日、近づいて来る入試に怯え、脳内彼氏を生み出して恋に恋していたあたしの心。それが「本当のあたし」を生み出し、結果的に伸悟を死なせることになってしまった。ならば、あたしがその心を消すしかない。

「……さよなら、伸悟。それから『本当のあたし』」

あたしは目を閉じ、最後の力を振り絞った。

「本当のあたし」は、もういなかった。

なぜなら、今はもう、あたしだけが、本当のあたしだから……。

 

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相変わらず騒がしい。沙織は何を一人で騒いでいるんだ。

それにしても、いつも沙織の想像力の豊かさには感心してしまう。

ああ、説明が遅れてしまった。沙織ってのは、俺の脳内だけに存在するイマジネーション彼女の名前だ。

ちなみに、俺は立石伸悟。中学校の教員を目指して勉強中の大学生だが、教員になった時のイメージトレーニングの一貫として、脳内で沙織を生み出した。

受験を控える中3という設定にしたはいいが、いつの間にか恋心が芽生えてお付き合いすることになってしまった。教員と中3の生徒なんて、さすがに禁断の恋じゃないか?

まあいい、どうせ俺の脳内にしか存在しない世界なのだから。

って、俺はさっきから誰に喋っているんだ……。

「どう?今回の物語!囚われた伸悟を救うために、あたしが自分の内面と向き合う!ラブストーリーであり、あたしの成長物語でもあるの!いいでしょ?面白いでしょ!」

「ああ、いいと思うよ。ありがちな設定とありがちな展開だったけどな」

「えーひどい!じゃあじゃあ、こんなのはどう?」

はあ、また始まるのか……。

仕方ない、Waitin' waitin' I'm waiting' for you.

(Waitin' for you……)

And I'm waitin' and waitin' I'm waitin' for you.

 

Waitin' waitin' I'm waitin' for you.

And I'm waitin' for you.

Waitin' for you……